日本の製造業の多くは市場要求や環境の変化、国内外メーカーとの競争に対応するため設計のアプトソースや分散化を進めてきました。その結果、担当業務範囲が狭くなり統合設計する経験・能力を持った技術者が育たなくなり設計品質の低下や俗人化が進んでいます。
また、ベテラン社員の退職による「暗黙知が継承されないことによる熟練ノウハウの喪失」が懸念されています。
当社では、「見えざる資産」である思考プロセスをマネジメントし、仕掛けとして組み込むことで、変化に即応するDXを実現することができます。
これまでのSCM改革ではヒト・モノ・カネという経営資源を生かし、いかに効果を出していくか、提供価値を高めるかという時点でありました。
それに対して、設計・開発プロセス改革は、情報その中でも「知識・ノウハウ・能力」という知的資産をいかに活用し、生産性を上げるかを目的としています。
これからの製造業には、この知的生産性向上が非常に重要になっていきます。
製品やサービスを創造する設計プロセス=思考プロセスは、非常に複雑、不明確かつ膨大な暗黙知の状態にあります。
設計要素(エレメント)とそれらの依存関係をフローチャートで形式でモデリング化します。
設計時の思考プロセスを可視化しただけでは、組織として活用し新たな価値を生むには不完全であり、複数の情報をつなげて編集することによる知識化の作業が必要となります。
設計要素(エレメント)とそれらの依存関係を一覧表示形式でモデリング化します。
思考プロセスから知識を抽出しても、複数知識の関連が有効でなければ新たな価値は生み出すことができません。設計要素間にある因果関係を可視化・分析する知識の構造化、さらには有効性を向上させるための最適化が重要となります。
設計要素(エレメント)の依存関係を表示し、設計手順(エレメントを実行していく順番)の最適化を支援します。
デザインモデルを蓄積していくと、それは非常に複雑かつ膨大な知識のネットワークとして育っていきます。しかし、情報が膨大になると、視覚化し、全体把握を容易にしたり、人が感覚的に分析できることが重要です。設計要素(エレメント)とエレメント間の依存関係をよりビジュアルに表現し、関係性の把握が容易になります。
「知識、ノウハウ、能力」などの「無形資産」をマネジメントするためには、企業内にある「知識・ノウハウ・能力」という見えざる資産を可視化し、管理できる形にモデル化する必要があります。この「知識・ノウハウ・能力」をモデル化したものをデザインモデルと呼びます。デザインモデルを用い、様々な情報を体系的に管理することで、グループ全体の知識・ノウハウを最大限に活用できます。
デザインモデルを整備し、それを中心軸とした設計開発マネジメントを確立することで、製造業における知的生産活動とそのマネジメントを有機的に繋げ、相乗効果を創出することができます。
①設計項目の抽出
②入出力の整理
③フローの最適化
④設計ロジックの明確化
⑤計算ツールと設計ネットワーク作成
⑥設計感度解析による設計手法最適化