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2025年1月、株式会社ワイ・ディ・シーは、フューチャーアーティザン株式会社へと生まれ変わりました。
創業50周年を迎えた2022年に策定したパーパス「日本の製造業との共創によりサステナブルな社会を実現する」を意識し、あえて、伝統的な職人を意味するクラフトマンではなく、
アート(芸術)を語源とする創造的な職人を意味するアーティザンを社名に入れることを選びました。
非資源国の日本は、海外から資源を輸入し製品やサービスを輸出することで成り立っています。このため、国際情勢が変化し資源価格が高騰するなど不安な状況に置かれます。輸出額の中で、8割を占めているのは製造業ですが、OECDのデータによれば、日本の製造業の労働生産性は加盟する主要 34 カ国中 18 位という順位です(1995₋2000年は1位)。
労働生産性は(価格※×実質付加価値)÷(労働人数×労働時間)という単純な数式で導かれますが、これを改善する方法は、分子である「価格×実質付加価値」を大きくするか、分母である「労働人数×労働時間」を小さくするしかありません。日本は後者についてはかなり進んでいましたが、新興国の台頭もありそれだけでは太刀打ちできなくなりつつあり、今後は両方を取り組む必要があります。
※価格はCPI(消費者物価指数)を使用
どのようにして冒頭のパーパスを実現するかですが、それを示したものが「企業に感動という付加価値を」というビジョンと「To Be Trusted Partner」なるミッションです。お客様を変革(DX)へと導くには、これまで築き上げてきた“信用・信頼”をベースに、まずは私たち自身が変わる必要があります。そのうえで、お客様に感動を与えるような、これまでとはまったく違う、お客様の想像を超えた提案やアウトプットを実現する。これがパーパス実現への近道だと私たちは考えています。
当社は、1972年の創業以来、日本で最初に米オラクルDBを取り扱い、自社でハードウェアを開発し、基幹システム開発や、製造業の品質管理ではYDC SONARという独自ソリューションを提供し、大規模物流システム、設計改革、販売力強化、CRM、CPQ、2025年の崖に向けたグランドデザインと変化をしながらお客様とともに成長しつづけてまいりました。
これまで培ってきた企業の付加価値向上に寄与する業務改革推進力、デジタル技術力、お客様に寄り添ったコンサルティングスタイルという我々の強みを最大限に活かし、引き続き日本企業の成長に貢献してまいります。
また、企業や社会のサステナビリティを追求する当社はESGにも積極的に取り組んでいます。日本を代表する企業と組み、消費者も巻き込んで、ルールと教育の2本立てでアプローチするコンソーシアム活動を、当社が中心となりフューチャーグループ全体で推進しています。このほか、ESGマネジメントプラットフォームを独自開発しSaaS型で提供。AI技術によりGHG排出量の算出を自動化し、温室効果ガス削減の貢献度を可視化して、中小規模の企業には難しかったESG経営を支援します。
先を見通せないVUCAの時代、日本経済を支える大黒柱はやはり製造業です。製造企業がより付加価値高く稼げるように日本の製造業を変革したい、再び若い世代が憧れるように日本の製造業を変えたい。
新社名変更と同時に、新しいブランドメッセージ「ONE FOR NEXT~未来でも負けない製造業を~」の旗を掲げ、フューチャーアーティザンは加速します。
剛
代表取締役社長 田中 剛