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インテントAIが拓くワクワクするモノづくりの新常識その1

インテントAIとは?

出演者プロフィール
 ・青山学院大学 地球社会共生学部 教授 学部長 / ビジネスコンサルタント / 音楽家 松永エリック・匡史 氏
 ・フューチャーアーティザン株式会社 代表取締役社長 田中 剛

本対談では、青山学院大学のエリック松永氏(プロミュージシャン、元SE、戦略コンサルタントという異色の経歴を持つ)を迎え、AI時代におけるものづくりの新常識について議論します。

エリック氏が提唱する「インテントAI」とは何か?人々の意識下にある「意図・意思」をデータから読み解き、過去の延長にはない未来価値を生み出す――その最前線に迫ります。

↓↓対談の全編はYouTube にて公開中↓↓
https://youtu.be/una2jb0gsgU?si=xx_TdF7PqD4o_hak

アーティスト思考とインテントAI

田中:​​​​​​
まずは、自己紹介を簡単にお願いします。

エリック 氏
元々プロミュージシャンを7年ほどやっていました。その後、SEとしてホスト系のシステム開発に従事し、AT&Tでネットワーク、そしてアクセンチュアから野村総研、デロイト、PwCと、20年以上のコンサルタントを経て、今は大学教授をやっています。

田中
かなりぶっ飛んだ人生を歩んでいますが、以前お会いした時に感銘を受けたのが、そのアーティスト思考という考え方です。

AIの時代になり、人ができることはAIが当たり前にできてしまう。未来予測レポート著者の田中 栄さんとも対談しましたが、「人間は何が必要なのか」という問いに対し、彼は人間力だと言っていました。アーティスト思考はまさにその感性や、AIにできない部分に訴えかけるものです。

今日のテーマはインテントAIと、AIです。アーティスト思考のエリックさんが、なぜその今AIというところと向き合ってやっていくのかというところを掘り下げたいです。

インテントAIの定義:過去ではなく「意思」から未来を創る

田中
まず最初に、今日のキーテーマであるインテントAIって何でしょうか、というところから少し話を聞かせてほしいです。

エリック 氏
基本的にAIは分析して答えを出すわけですが、元ネタによって出てくるものが変わります。今までのAIは世間にある情報を取ってくる、つまり過去や現在の情報が元になっています。


これからの時代は、先行きが見えない非連続的な時代であるにもかかわらず、過去と現在だけではやっぱり未来は出てきません。そこで重要なのがインテント、いわゆる自分の意思です。

我々が気づいていないインテントをどうやって情報で取っていくか。そのインテントが情報で取れたら、それはまさに過去を意識しない、本当の真の心からくる未来です。これが全ての業界に影響を与えてくるのではないかということで、インテントAIに今注目しています。

田中
そもそもインテントってどういうものを定義しているのですか。

エリック 氏
簡単に言えば、「やりたい、知りたい、見たい、聞きたい」というところです。通常、人間はプライドがあるので、人にかっこいいことを言っちゃう。でも一番分かりやすいのはWebの検索履歴です。そこにインテントが入っています。

「真のニーズ」をデータから読み解く技術

エリック 氏
もちろんそのまま分析していいというものではありませんが、僕らが知りたいと思ってるものや、これからやりたいと思ってるものは必ず検索するわけです。そのデータを使えば、我々が本当にやりたいことが出てくるんじゃないか。これはユーザーだけでなく、B2B(企業間取引)でもあり得る話です。

会社単位で全部のWeb履歴を見ると、この部署はこんな事業をやろうとしてるんじゃないかとわかる。例えば今、レコードやチェキ、旧車といった昔のリバイバルが売れています。これ、実は過去と現在、未来の連続の流れで言うと出てこないマーケットなんです。

新しいものとは、斬新性を求めるから過去と現在になかったものを作りがちですが、インテントって意外に過去に戻ったりする。このデータをAIが活用できたら、新しいものが始まるんじゃないか。

田中
従来の市場調査でニーズを言葉に出すレベルになっているのは、すでにイメージできていること。インテントAIは、明確に定義できていないが気になるもの、という情報が大事で、それを活用できるようにするということですね。

エリック 氏
実はもうすでにトレンドは来ていて、デザイン思考です。デザイン思考の「共感」というところが、皆さんが見落としているところです。共感とは、お客さんに「何が欲しいですか」と聞いても「わかんねえからお前雇ってるんだろう」というところを、共感した中でえぐり出していくことが、コンサルタントの仕事です。その本当のインテントをデータから取れないか。

会社を好きになるための「社内インテント」活用

田中
「今の課題は何ですか」と聞いちゃうのは、分かっていたら相談しない。その裏側にある本質的な困り事をどう引っ張り出すか。それがお客さんに対面で出せなくても、データとして集まってきてしまう。

エリック 氏
あと、僕は注目しているのは社内のインテントなんです。会社に対するロイヤリティが本当にあるのか、何か文句があるんじゃないか。これはアンケートでは絶対言いません。

会社側が「本当はこんなことがやりたい」ということが事前に分かれば、例えば別の部署でこういうことをやろうとしているとわかる。社内マッチングなどもできるわけなんで、会社を好きになるような仕組みという意味でも、社内はすごい活用できると思います。

田中
今、仕事上ここにアサインされているけど、本当は別の部署がやっているこういうのに興味がある、というのも全部インテントです。

エリック 氏
そうなんです。来たデータをどう解釈してどうそれを結論付けるかというのは、もうこれほとんど小説とかアートの世界なんです。ビッグデータで日本がダメなのは、データさえあればいいと思ってるけど、その解釈の仕方が悪い。

忘れがちなのが、実は僕ら自分のインテントもよく分かっていないことです。いろんなSNSのバイアスがかかって、好きでもないのにパンケーキを食べたりして、自分が何が好きなのかわからなくなっている。全ての購買プロセスを壊すようなものも、インテントAIがやるべきだと考えています。

松永エリック・匡史 氏
1967年、東京生まれ。青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。幼少期を南米やニューヨークで過ごし、15歳からプロ・ミュージシャンとして活動。米国バークリー音楽院でJAZZギターを学ぶ。大手メーカーのSE、AT&Tを経たのち、コンサルティング業界へ。アクセンチュア、野村総合研究所、日本IBM、デロイト トーマツ コンサルティングなどを経て、PwCコンサルティングでは日本におけるデジタルサービス部門を率いてデジタル事業を立ち上げる。2018年よりONE NATION Digital & Mediaを立ち上げ、大手企業を中心にデジタル変革(DX)のコンサルを行う。2019年より青山学院大学 地球社会共生学部(国際ビジネス・国際経営学) 教授に就任。2023年から同学部 学部長。

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