
SDGsは、「環境」「社会」「経済」という3つのテーマに分かれており、あまり注目されていない分野に目を向けてみたいと思い「社会」を選びました。
最初はSDGsにそれほど興味があったわけではありません。調べ学習はしていたものの、自分ごとには感じていなく、8月や9月ごろまでは「これで本当に大丈夫なのかな」と思っていました。
そんな中、フューチャーアーティザンの方々が授業に関わってくださり、最初は軽いゲームのような活動から始めてくれました。その“入りやすさ”のおかげで、少しずつSDGsに対する興味が湧いてきました。企業の方と直接話す機会もあり、「これは真剣に向き合ってみたい」と思うようになりました。
僕たちのグループでは、「持続可能なまちづくり」というゴールを立てて、筑後市を盛り上げるための活動をしました。最初は、自分たちでイベントを企画して人を集めようと考えていたのですが、調べるうちに、筑後市にはすでに多くのイベントがあることが分かりました。ただ、それらのイベントがあまり知られていないという課題に気づき、「イベントを知らせる側になろう」と方針を変えました。
SNSの活用について考えました。新しいアカウントを自分たちで作る案もありましたが、それでは見てもらえない不安があり、既存の市の公式アカウントや、地域の人が発信しているアカウントを紹介する方法にしました。
最終的には、自分たちで筑後市のPR動画を制作し、市の担当の方に見ていただくところまで活動を進めました。また、筑後市の中学生にも「自分たちの学校のPR動画を作ってみてはどうですか」と提案していて、実現に向けて動いているところです。
この活動を始める前は、SDGsは自分にとって遠い存在で、「社会を変える」なんて現実味がないと感じていました。でも、「自分にもできることがあるかもしれない」と思えるようになりました。
もともと地元のゴミ拾いボランティアに参加した経験があったので、「SDGsといえばゴミ対策」というイメージがありました。迷わず「環境」チームに入り、班で話し合っていく中で、「プロギング」という活動をやってみようということになりました。
プロギングというのは、スウェーデン語の「拾う(plocka upp)」と英語の「ジョギング(jogging)」を合わせた言葉で、ジョギングをしながらゴミを拾う新しいスタイルのフィットネスです。2016年にスウェーデンで始まり、今では100か国以上に広がっていますが、日本ではまだあまり知られていません。だからこそ、「筑後市でこの活動をやってみたい」と思ったのが、取り組みのきっかけです。
とはいえ、前例が少なく、調べるだけでもとても時間がかかりました。僕たち自身もイベントを運営するのは初めてだったので、どこから手をつけていいのか分からない状態でした。しかし、PDCAサイクルの回し方や、ゴールから逆算して考える手法などを教えていただいて、少しずつ形にすることができました。
筑後市役所の方々とも打ち合わせを重ねて、もともとあった「クリーン作戦」という清掃活動と連携する形でプロギングを行うことになりました。3月の土曜日、実際に実施してみると、八女高校からは50人ほどが参加して、結果として約21キロのゴミを回収することができました。
これまでの僕は、「やらされる側」だったと思います。でも今回は、「やらせる側」として企画を考え、準備を進め、人を動かす立場に立ってみて、自分でも新しい視点を持つことができました。どうすれば人が楽しめるか、どうすれば意欲的に動いてもらえるか、そういうことを考えるようになりました。プロギングという小さな活動でしたが、僕の中ではとても大きな一歩でした。
深い理由があってSDGsを選んだわけではなく、活動当初は明確なゴールもなく「今日は何しようか?」と話しているだけで1時間が過ぎてしまうことも多くありました。
「経済」のテーマはとても広く、何から始めたらよいのか分かりませんでした。そんな中、「SDGsといえばゴミ問題かもしれないね」という話になり、私たちはまず「ペットボトルのラベルって必要なのかな?」という疑問を持ち、「じゃあ、ラベルをなくしてみよう」という方向で話が進みました。ところがラベルの表示は「食品表示法」で義務付けられており、「ラベルをどう回収するか考えてみよう」に方向転換。フューチャーアーティザンから「サントリーさんに提案してみては?」と、実際に企業の方と意見交換をさせていただく機会を得ることができました。自分でも驚きでした。
サントリーホールディングス株式会社との意見交換で印象に残っているのは、ごみ箱ごとの「リサイクル率の表示」です。それぞれのごみ箱が、どれくらいリサイクルにつながっているかを数値で管理していることを知り、「企業ってここまで徹底しているんだ」と衝撃を受けました。
私たちは、ラベル回収の方法についていくつかのアイデアを出しました。その1つが投票形式の回収ボックスを作るというもの。実際に学校内でも「アニメ派 vs ドラマ派」など、ラベルやキャップをどちらの箱に入れるかで投票してもらいました。また、運動会では「赤・青・白ブロック対決」というテーマでボックスを設置し、たくさんの生徒が積極的に参加してくれました。
高校生のうちにこんな経験ができたことは、今では本当に貴重だったと感じています。
今回の活動を通して、「リサイクルしたくなる仕組み」や「購買意欲」など、人間の心理が環境行動に深く関わっていることに気づきました。マーケティングや行動心理といった分野も、SDGsと密接につながっていると実感し、心理分野に進みたいと考えています。
SDGsグループに入った理由は、とてもシンプルなものでした。小さいころから動物が好きで、「将来は動物に関わる仕事がしたい」とずっと思っていました。野生動物は環境破壊の影響を強く受けることも多く、そうした背景を知るにつれて「環境を守る仕事に就きたい」「そのためにSDGsについて学びたい」と考えるようになりました。
とはいえ、最初は「SDGs」という言葉の響きに惹かれていただけで、実際に活動を始めてみると、「何から始めたらいいの?」という戸惑いの方が大きかったです。私たちのチームでは、「ペットボトルのラベルって、本当に必要なの?」というところから話し合いを始め、現実の厳しさを実感しました。しかし、そこからのプロセスがとても学びの多いものでした。一人では「無理」とあきらめてしまいそうなことでも、チームのみんなと意見を交わすことで、「では他にできることはないだろうか」と発想を転換できるようになっていきました。
そんな中、フューチャーアーティザンからサントリーさんを紹介していただきました。私たちの活動が一歩現実に近づいた瞬間でもありました。
意見交換を通じて感じたのは、企業の方々が実際に「自分から行動している」ということ。リサイクルは誰もが知っている言葉ですが、それを本当に実行している姿勢を目の当たりにし、「私もまず、自分からきちんと行動しよう」と思うようになりました。
このプロジェクトでは、チームで考え抜きながら、少しずつ前進していく経験を積むことができました。私は活動を始めた当初、将来の夢や職業について具体的に考えてはいませんでしたが、今は「環境を守る企業や組織で働きたい」という目標がはっきりと見えてきました。動物のために、そして地球の未来のために、きちんと行動できる大人になりたいと思っています。動物を守りたいという気持ちが、こうして自分の将来につながっていくとは思ってもいませんでした。
SDGsを選んだのは、「なんか聞いたことがあるな」という、正直それくらいの軽い気持ちからでした。その中でも「環境」を選んだのは、社会や経済よりも身近でイメージしやすそうだと感じたからです。
ただ、実際に始めてみると、すぐに「課題設定」の難しさに直面しました。私の班は6人で、それぞれ考え方や関心も違うので、まず「最終的なゴールをどうするか」で意見がなかなかまとまりませんでした。いろいろなアイデアが出ては、そのたびに新しい意見が出て、1つに絞れず、何度も議論を重ねました。
最終的に決まったのは、「学校で出る紙の量を減らし、リサイクルを進める」という目標。まず、事務室に行って「学校ではどれくらいの紙が使われているのか」を聞きました。これまでの学校生活では、そうしたことを意識したことがなかったので、新しい視点を得る貴重な経験になりました。
そんな中で、紙の使用を減らすために「デジタル化」に注目することにしました。たとえば、毎年配布されるシラバスが紙である必要があるのか、という疑問からスタート。先生に直接伺ったところ、「保護者に紙で見せた方がよいという声がある」「全員がデジタル端末に慣れているわけではない」など、すぐには切り替えられない理由があることも分かりました。それでも、やはり紙の使用量を減らしたいという思いから、資料を作成し「シラバスのデジタル化」について校長先生に提案しました。
「紙を減らすことで得られるメリット」や「デジタル化による利点」を整理してプレゼンテーションした結果、私たちが3年生になるタイミングで、実際にシラバスがデジタル化されることになりました。自分たちの提案が学校の中で受け入れられて、目に見える「変化」につながったことが、本当に嬉しかったです。このような経験は、高校生活の中でもなかなかできない貴重なもので、本当に取り組んでよかったと心から思っています。
SDGsにはもともと関心があり、「自分にも何かできることがあるかもしれない」と思い、参加を決めました。「環境」という分野を選んだのは、社会や経済よりも身近に感じられたからです。
活動が始まり、最初の壁は「課題設定」でした。グループの中で話し合いをしても、なかなか明確な目標が定まりませんでした。「これにしよう」という案が出ても、絞りきれず、議論が前に進まないことも多くありました。フューチャーアーティザンをはじめ、先生方もいろいろとサポートしてくださいましたが、それでも自分たちだけで進めていくことの難しさを痛感しました。
最終的には、学校で配られているシラバスを紙からデジタルに切り替える「シラバスのデジタル化」を目標に掲げることになりました。この取り組みを実現させるために、私たちは校長先生のもとを訪れ、6人で提案を行いました。そのときはとても緊張してしまい、うまく話せなかったのを覚えています。
また、私たちは活動の初期段階で「卒業証書の用紙をリサイクル紙にできないか」というアイデアも考えていました。SNSで「古紙を再生し、卒業証書に使える」という情報を見つけて、実際に北九州の団体に電話で問い合わせてみました。自分たちが学校で使った紙を再利用して、卒業証書として形に残せたら、素敵だなと思いました。
しかし、進めていくうちに、コスト面や段取りの複雑さが見えてきて、残念ながらそのアイデアは途中で断念することになりました。それでも、リサイクルという視点から発想を広げられたことは大きな収穫でしたし、自分たちが考えた案を形にしようと行動できた経験は、今後にもつながっていくと思います。
振り返ると、「自分たちだけで進める」ということの大変さを実感した1年でした。やはり、何かを実現するには周囲の協力や支えが欠かせません。それをどう引き出し、つなげていくかも大切な力だと感じました。
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